プロンプトでシステムが組み上がる世界の最終系に思いを馳せる
先日、初めてアマプラで「ザ・フライ」を見た。
映画の内容はそれはもう面白かったのだが、作中で科学者のセスが使うコンピューターは1986年の作品ながら、自然言語の指示を理解し、作りたいプログラムを作り見たいデータを探し出す。
今でいうAIエージェントのような動きをしており、別の意味で驚いてしまった。
最近の生成AIアプリケーションは凄まじく、特にフロントエンドの領域ならFigma Makeなどはプロンプト指示だけでLPサイトの完成とデプロイまで行けてしまう。もうそんじょそこらのWeb制作会社不要じゃないかみたいなところまできている。
しかもFigma Makeは認証やデータベースが必要そうな指示をプロンプトに加えると、Spabaseとの連携を行いバックエンドサービスまで作ってくれる。
こういったことが究極まで進むと、ユーザーがシステム仕様のプロンプトを入力することで
フロントエンドからバックエンドの認証、検索、キャッシュサービスやデータベースまで一気通貫で出来上がる。
障害が起きればAIによってリカバリや修復がおこなわれシステムインフラは自己改善され続ける。
みたいな感じになっていくのだろうか。
※そんなイメージをnano bananaで書かせてみた図

このノーコードシステム開発ツールの究極みたいなことができるようになれば、システムを作らせたい人は全く自分で開発もクラウドインフラを調達しなくて良い。裏側がAWSだろうがGoogle Cloudだろうがオンプレk8sだろうが気にする必要はなくなる。
プロンプトだけで仕様を決めていけるし、仕様は都度AIに聞けばいいし一人情シスでも全く問題ないだろう。
このサービスをどこが作って、どのようなSLAや値付けで売ってくるかで変わりそうだけど、来年くらいにはこれっぽいものが登場してくるんじゃないかと思う。
最終的にシステム屋に残される仕事はビジネスそのものをデザインしたり、AIに要件や仕様を伝えられない人の代わりに伝えてあげる、AIの成果物を現実に照らし合わせて評価する。
そんな仕事だけになるのではないか、そしてそれができるのは今の日本IT業界で働くひとの中でも1割切ってるような気がするんだな。




